茂呂幸生さん(3期)
茂呂さんは現在、整骨院を開業しています。開業に至るまでの経緯や今後についてお話を伺いました。



 
茂呂幸生(もろ ゆきお)   

・1969生まれ
・現在、「こうせい整骨院」を開業中。   
−接骨院をやろうと思ったきっかけは?

中学高校とバスケをやってたんだけれども、競技中に靭帯部分断裂を起こしたことがあって、ずっと接骨院に通っていたんですよ。その接骨院の、院長先生の人間性に惹かれて、ですね。その先生に、柔道整復師の専門学校を紹介してもらいました。

−専門学校には、入学試験はあったのですか?

あります。専門学校だと思ってタカをくくっていたら、不合格になってしまって。後から、なんで落ちたのかと思って調べたら、倍率が15倍もあったんです。専門学校だと思っていたら、とんでもなかった。とにかく、入学するのが大変なんです。落ちて始めて、そういうものだと知りましたね。

−では、次の年に再度受験を?

専門学校は落ちたんだけど、なぜか大学には合格したんです。そして、翌年には専門学校にも合格しました。結局両方通うことになりまして、無事、両校とも留年せずに卒業できました。

−他には何か学校に通われたのですか?

鍼灸師の学校にも行きましたね。柔道も初段を取りました。取らなければいけないわけではないんですけれど、そもそも柔道整復師の由来は、柔道から発祥しているわけです。資格に名残が残っていて、実技試験で型をやったり乱取りやったりするんですよ。だから、区の昇段試験を受けて、初段を取りました。

−開業するまでの経緯は?

高田馬場の接骨院で、7年修行しました。最後の1年半は、院長を勤めていました。高田馬場時代の師匠の影響は、今も非常に強く残っています。身近な尊敬できる先生を真似るのが、成長の一番の近道です。

−診療の内容は?

いわゆる整形外科に近いですね。骨折、脱臼、挫傷、打撲、捻挫などの疾患に対して物理療法、光線療法、理学療法などで治療していきます。もちろんギックリ腰、五十肩なども数多く診ています。ほとんど全ての方が健康保険、労災、自賠責を使って診療しています。

−開業するにあたって、大変だったことは?

どこまで修行すれば開業してよいかという基準が、無いわけです。自分でやれると思った時点が、やるときなわけで、その見極めが難しかったです。今の時代は資金集めが大変ですが、それさえクリアしてしまえば、後は自分次第です。

−今後の目標は?

今は目の前の患者さん一人一人を、きちんと診ることです。それが自分のためにもなるし、患者さんのためにもなります。自分はとりあえず、暮らして行ければいいので・・・。一人一人真剣に対応すれば、技術とその対価はついて来ると思います。その道30年の人がいい加減に対応するより、始めて半年の初心者が真面目に対応したほうが、いい結果が出せるものです。

−卒業生へ向けて、一言お願いします。

学生時代の友達というのは、社会へ出てからの友達とは違います。大事にして欲しいです。そして無理して大学に行くことは無いんじゃないですか。やりたいことをやろうと思ったら、30歳まであっという間ですから、目的意識が無いのなら、4年間潰しちゃうのはもったいないです。海外へワーホリ(ワーキングホリデー)に行ったりするのも面白そうですね。とにかく十代後半から二十代ぐらいの頃に、自分の可能性を模索して欲しいですね。例えば『自分に合う会社』が見つからなかったら自分に合う会社を造っちゃえばいいじゃないですか。それぐらいのつもりで色々な事にチャレンジしてみて欲しいです。あと、この仕事に興味のある人は気軽に訪ねて来てください。人材難で困ってますので(笑)。

−ありがとうございました。